時計修理案内
当店の修理方針として
数10年、或いはそれ以上に経年したいわゆるビンテージ・アンティークの機械式時計の整備に必要なのは分解掃除だけではありません。
経年による各部品の磨耗・過去における不適切な処置によるダメージ等を正しく修理しなければいかに往年の名機とは言えども本来の性能とはほど遠いものになります。
また、何年間も整備してなくても調子がいいからまだ整備は不要だと考えるのは非常に危険です。
時計に使用される鉱物油が以前より高品質になったとは言え2年ほど経つと乾燥・劣化が始まるのは避けられません。
機械内部で劣化した油が抵抗を増し、部品の作動面は充分に潤滑されずに動いているような状態では部品の磨耗が始まり、ゆくゆくは大掛かりな部品製作が必要になります。
パスタイムではこの20年、皆様の貴重なビンテージ・アンティークウォッチを末永く快適にお使いいただくため、それぞれの時計を製造当時の姿に極力近い作動状態に復元するレストアを行ってきました。
一度高度にレストアされた往年の名機は、その後基本的に定期的な分解掃除・調整さえ施してあげれば私達人間よりも遥かに長生きすることが証明されています。
大切な時計を一度きちんとした状態にしたい。今後も代々受け継いでゆける時計にしたい。
このようにお考えの方は、是非とも私達にお手伝いさせて下さい。
- 修理対象品 16世紀〜1950年頃までの懐中時計・腕時計(修理費用お見積無料 遠方の方はご一報頂いた上でご配送下さい) ※置時計・柱時計は修理しておりませんのでご注意下さい。
- 分解掃除・調整 ¥30.000〜(ベーシックモデル・一年保証付き)
当店にて一度整備された時計に対しては、以降の定期整備の際に以下の割引き制度を設けさせていただいております。
当店にてお買い上げの時計で2年以内 →通常分解掃除・調整料金から40%OFF
当店にてお買い上げの時計で3年以内 →通常分解掃除・調整料金から30%OFF
修理にてお預かりした時計で整備後2年以内 →通常分解掃除・調整料金から20%OFF
修理にてお預かりした時計で整備後3年以内 →通常分解掃除・調整料金から10%OFF
※整備後お渡しいたします保証書に書かれた納品日からの期間となります。
整備の流れ
時計をお預りしてから整備、検査、お客様に時計をお渡しするまでの一連の流れをご説明致します。
- 1.分解前の点検
- 時刻合わせ、ゼンマイの巻き具合、時計の作動状況や針・文字盤の固定状態など裏ブタを開ける前の時計機能や付加機構と外観などのチェックを行います。
- 2.分解
- ケースからムーブメントを取り出し、針や文字盤を取り外しムーブメントを点検・分解していきます。
- 3.各部品の磨耗箇所・破損部分チェック
- 天芯や輪列の各軸と穴の縦・横アガキ(ガタ)、石の割れの有無、スプリング・レバー類など個々の部分の破損状況を点検します。
- 4.修復作業
- 新規部品製作→天芯・各歯車の軸、歯車、バネ類、ネジ、針等の新規製作、石の交換など
部品の調整・修正→磨耗による地板や受け板、香箱などの軸受けの穴の広がりをタガネにより整形・天輪の振れ(変形)修正、重さバランス取り・変形したヒゲゼンマイの修正など
- 5.洗浄
- 一通り修理作業の終わった部品を一旦ベンジンにて下洗いし、その後専用自動洗浄機で超音波と遠心力による最終的な洗浄、乾燥を行います。
また、ケースは超音波洗浄機で付着した汚れを洗浄します。
- 6.組立
- 洗浄された部品を組立て・注油し、各部品の作動状態を充分に点検・確認します。
- 7.精度調整
- この時点でテンプの片振り修正、姿勢差の調整、歩度の調整を行い測定機にて確認します。
- 8.文字盤・針の取り付け
- 調整後のムーブメントに文字盤・針の取り付けを行います。
- 9.ケーシング
- 文字盤・針の取り付けられたムーブメントを洗浄済みのケースに組み込み、時計として完成した状態で再度動作・精度の点検を行います。
- 10.精度試験(実測でのチェック)
- 作業した技術者がゼンマイを巻き、姿勢差を含めた実際の精度を1〜2週間程度点検・確認しますが、万一この時点で必要と判断されれば再調整を行い試験を継続します。
- 11.整備完了
- 測定器による検査と実測の精度試験に合格して初めて整備完了となります。
この時点でこちらからお電話やメールにてお客様にご連絡致します。
※修理後お渡しする時計には全て1年間の修理保証が付きます。
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