2番車カナ製作

[ 修理・カスタマイズ >> 時計部品製作 (2010-03-20) ]
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懐中時計の2番車の軸

2番車の軸が過去の錆により全体に傷んでいます。

ホゾだけの傷みなら旋盤で削り、研磨して仕上げ直せるのですが、カナまでガタガタに傷んでおり、噛み合う香箱の歯までも削ってしまっている状態ですので製作いたします。

その他にも、この2番車はカナに対して歯車が圧入で取り付けているだけな為、ゼンマイを一杯に巻き上げると、カナと歯車がズレて時計の針が進んでしまいます。

通常、2番車の歯車はカナに対しカシメられているので、カシメ仕様に変更します。


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香箱の歯の状態です。

カナと噛み合っている片側が削れています。

このまま使うと、香箱の歯が更に削れ香箱まで製作しないといけなくなります。


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カナ切り

まずカナの棒を作るため、歯切り旋盤に炭素鋼を取り付けます。


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カナ切り

半分歯が切れた様子。


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カナ切り完了

これでカナ棒が切削出来ました。


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カナの比較

旋盤からカナ棒を切り取ります。

元の歯と同じ太さ、長さのカナが切れています。


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熱処理後

熱処理します。


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研磨後

研磨します。


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旋盤でつかみ加工

ここから旋盤につかみ、元の寸法に合わせて切削していきます。


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上ホゾ加工後

上ホゾが出来ました。


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左が新たに製作された軸

上、下ホゾとも切削が終わり、筒カナがはまる軸も削り出した様子。

右の傷んだ軸と比較すると新規製作された軸の方が輝いています。


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歯車を軸にカシメ完成

軸に対して歯車をカシメる為、歯車の元の穴をセンターを狂わさない様広げ、カナにカシメます。


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歯車のカシメ部分

カシメの拡大写真。

しっかりとカシメられました。


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カナの比較

ホゾの部分も、カナの歯も新品になりました。


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時計に組み込んだ様子

これで傷んでいた2番車の軸も新品になり、香箱の歯もこれ以上は痛まずに動き続ける事でしょう。




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