磨耗・破損部品
整備・新規製作部品

●こちらでは肉眼では確認が難しい部品レベルでの磨耗や破損状態を顕微鏡を使い
 分解洗浄だけでは本当の整備にはならないということをご説明致します。

先端が曲がってしまった天芯

こちらは組み込まれた状態ではテンプが振っていましたが
分解してみて下ホゾ(軸)が曲がっていました。
ここまで曲がった天芯は真っ直ぐにすると折れてしまい元には戻りません。
天芯製作の大まかな順序を
ご説明します。


傷のある天芯
 
このような状態でも洗浄して組み立てれば動きますが
テンプの振角も上がりませんし精度も本来の性能はでません。
破損した歯車
 
歯が欠けてしまった歯車です。
磨耗した2番の軸


上ホゾ2番の軸が磨耗により減っている状態
洗浄しただけではホゾのキズはそのままですので時計の動作に大きな抵抗がかかり
振角も上がらず縦姿勢ではますます抵抗が大きくなり精度もでません。
また動いているときに相手側の穴を削っていくことと同じで穴がどんどん大きくなってしまいます。
補修後の2番の軸
アンクルの爪の片方が欠けている
軸受けのルビーが割れている
 

組みあがったムーブメントを見ただけでは確認できない、部品ごとの磨耗や損傷は必ずあります。
このような状態はお客様に実際に顕微鏡で確認していただきご説明しております。
磨耗や破損状態を見ていただければ、いかに分解洗浄のみのオーバーホールでは整備不足であり
本来の時計の性能がでないばかりか精度にも限界があるのかが、ご理解いただけると思います。
当社では整備前の部品を補修できるものは正しく動作するように処置を施し
破損部品はオリジナルと比べても遜色ないレベルの部品を製作、または調整交換しております。